2020年1月12日
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ノーベル乾電池 |
おはようございます。
2014年6月の機会についての配信記事です。
機会に対して前向きになるためには訓練が必要です。
話を聞きたい人に質問を仕掛けるのは勇気がいります。
日本人、特に女性はこのあたり非常に抑制的です。
少し前の話ですが、ノーベル賞受賞者であるマイクロファイナンスで有名な世界的著名人がビルメン君(@shinya_ueda)のいる地方都市にもやってきて、1,000人規模の講演会をやったことがあります。
その人はさすがノーベル賞、大変ユニークかつ興味深いお話をされたのです。
そして、VIPにはめずらしく、さらに加えて講演後にその場にしばらくとどまってくれたのです。
講演には数十分遅れてやってきて、端っこのほうで立ち見をしていた筆者でしたが、折角ステージにいたままで、むしろ所在なげにぽつねんとしているように見えたノーベル平和賞ムハマド・ユヌス氏(であろう方)に向かって、これは[可哀想だ]と思い大股に歩み寄り、Welcome to Fukuoka! Haha! などといいながら手を差し出しガッチリ握手をしました。
そうすると、それを見ていた十数人の、(筆者などよりはるかにユヌス師に私淑しているであろう)人々が筆者の後ろに並んだのです。
そうして地元テレビ局や西日本新聞社のインタビューも始まったのです。
筆者は、周りのスタッフと少しだけ談笑し、盛り上がるユヌス氏を見ながら会場を後にしました。
一番に手を挙げるべきなのです。
過度に自己主張することによる反発を防ぐために一歩下がるという謙譲の美徳は、裏返すと自ら目立って余計な責任を負いたくないという自己防衛と紙一重なのです。
組織を運営する人間は、特に、こうした自己防衛の殻から、社員に顔の少しでも出してもらえるようにしていかなければなりません。