世界で一番使われている自動小銃AK-47開発者のカラシニコフ氏が逝去
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「カラシニコフ」AK-47 |
おはようございます。
2013年12月の記事です。
世界で最も多く使われている自動小銃AK-47の開発者であるミハイル・カラシニコフ氏が2013年12月に死去したというニュースが飛び込んできました。
1947年式カラシニコフ自動小銃として旧ソビエト連邦陸軍に制式採用され、半世紀以上にわたって歩兵用突撃銃として未だに使われています。
使われているというよりむしろ、世界中にこの銃の正規品、ライセンス品、非正規コピー品や改良版、模造版が広がっており、一説には延べ1億丁以上も制作され、その多くが現役だとのことです。
直接に人を殺傷したという歴史で、世界最悪の兵器だとも言われています。
大変簡単な設計で低コストでの量産に向いています。
そして、極寒酷暑水濡れにも耐え、手入れしなくても問題なく撃てるという極めて高い耐久性と確実な作動性を持っています。
このため旧ソビエト連邦の影響が大きかった地域から、いわゆる発展途上国などで大量に造られました。
多くの兵士の信頼を得た武器なのです。
現に、AK-47類は戦乱を戦い抜いた頼もしい戦友であり、民族自決や自主独立の象徴でもあるのです。
それゆえにこのため、モザンビークの国旗には、AK-47の図柄が組み込まれているほどでです。
カラシニコフは、開発者というよりAK-47という銃そのものの通り名で有名です。
もちろん、軍の技術者として、純粋に祖国ロシア防衛のための自衛手段として優れた兵器を考案開発したということなのだと思います。
しかしながら、ダイナマイトを開発したノーベルの平和利用の願いも虚しくそれらが軍事転用された爆薬と同じように、人間というものの業の深さを感じざるを得ません。
(平成25年12月25日)