問題は自分の中にあると気づいて向き合えることが一番難しいという話です
おはようございます。
2018年8月の自分自身のコントロールに関するビルメン王のブログ配信記事です。
例えば木彫りの馬や象を作るとき、
「なあ、木彫りの象ってどうやって作るんだ?」
「そりゃあ簡単だ。象らしくないところを全部削ればいいんだよ。」
「じゃあ自分らしく生きるには?」
「同じだ。自分らしくないところを全部削ればいいんだよ。」
というたとえ話などを聞きますに、なるほど人間年を取っていろいろ勉強すればするほど、気を付けていないと自分らしくなるところを削れなくて家や部屋の中がゴミ屋敷同然に既に何があるのかわからないくらいのガラクタで埋め尽くされてしまっているということになりかねません。
そして、ガラクタやゴミについては、それもかなり厄介ですが、それは目に見えているという意味では対処も取れるのですが、心に溜まった澱(おり、よどみ)のような重い気持ちというのは、これに増して非常に厄介なものです。
ちなみに、このようなストレスからくる重い気持ちに苛まれてしまうと、ほとんどの人が、その問題点を自分の外側にあると認識(誤認)してしまい、外に向かって非常にきつい物言いになってしまい、人心が離れてしまうということがよく起こってしまいます。
外に存在する問題に対して、自分がどのように認識し、もしくは誤認して過剰に反応しているのかという問題こそ本当の問題だということです。
例えば、遅刻する社員が多いということで怒りを覚える社長がいたとして、確かに遅刻することは現行のルールではよくないことですが、遅刻してきて既に遅れている社員に怒りをぶつけたところで、失った時間が戻るわけでもなく、さらに怒る怒られるで消費されるエネルギーや時間のほうが膨大だったりします。
他の問題で鬱屈した悩みや怒りが、こうした現実の問題とリンクした場合に、こうした問題は顕在化します。
逆に言うと、社員が遅刻しなくても、他の問題(ごみを拾ってないとか、返事が遅いとか)に対しても同じように自分の気持ちを投影してしまうふるまいを続ける以上、外に存在するあらゆる問題点を「投影」し続けてしまうでしょう。
そうしないようにするには、対処療法ではなく、心の内面の問題の方に先にフォーカスすることです。
ここは、自分がしょぼいこと、情けないことに正面から向き合うということですから、あまり気の進むことではありません。
しかしながら、漢方薬と同じで根本治療ですから、無意識レベルでの澱みや抑圧された自己認識を解消することで、手当たり次第に外に(無限に)存在する問題点にそれを投影して怒り続けるということはなくなるわけです。
これは、わざわざ厄介ごとを自らに引き寄せるという引き寄せの法則ともいわれます。
この解消のためには、定期的な瞑想や断食や断情報といったワークセッションを自らに課して、自己の中の抑圧された感情を解消したり、解消せずとも一定程度折り合いをつけることができるようになれば、遅刻の問題など単に在宅ワークやフレックスタイムの制度運用でどうとでもなるということです。
ちなみに、悩みの多くが会社の業績がうまくいかない、不安だ心配だ、人心が離れるのが怖い、仕事がうまくいかないのが恐ろしいといった「行動する前の抑圧感情」であることが多いです。
なので、一旦童心に戻って「怖いよー」といって泣いてみるのをお奨めします。
小学校以来、特に泣いていないという人ほど、これまでいろいろと経験、勉強してきたことによる精神的な澱みも積みあがってきていますから、それを一旦解消することは、耳に溜まった耳垢を取るようにすっきりするものです。
ちなみに、内面の問題が解消された場合、頭がすっきりして、自然と前向きに「行動」することができるようになるものです。
そこは、これまで行っていた自学自習の「習慣」に任せて進めばいいだけです。
実は、ほとんどの人間は、本来まじめで自分の人生を豊かにしようと自然に振舞っていて、それを邪魔しているのが抑圧された感情である、ということなのです。
ですので、阻害要因となっていた精神的な足枷が取れると、元のようにずんずん前に進んでいけるようになるのです。
悪いことも悪いと避けるのではなく、徹底的に精神的に向き合って、「落ち込む」、「苦しむ」というのも悪くないと思うのです。
それらを避けようとするのではなく、不具合も人生、不都合も人生の一部ということを学べば、そうした気持ちとの折り合い方もうまくでき、かえって生き生きと過ごせるものです。
悲しみや苦しみが消えることはないけれども、折り合って乗り越えていくことはできる、ということです。
いい意味で、自分を客観視できることが大切だとも言えましょう。
今日は少し内省的な話になりました。
ほとんどのまじめな人たちに交じって、本当に心の底からさぼりたいと心底思っております筆者からのコメントは以上です。
(平成30年8月28日 火曜日)
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