英語のお勉強

お笑い芸人の「とにかく明るい安村」さんが、イギリスの人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出演し、惜しくも優勝は逃したものの、日本人初の決勝進出を果たしたということで話題になっています。

彼の芸風は、肌色の水着ひとつで正面から見ると一見全裸に見えるようにポーズを決めるという、言ってみれば何ちゃあない裸芸。ところがこれが審査員にバカ受けで、観客からはスタンディングオベーションを受けるほどの盛り上がりで、一旦準決勝で敗退したものの、ワイルドカード(審査員の特別推薦)枠による敗者復活で見事決勝まで進みました。

このオーディションの優勝者はロイヤルファミリーの前で芸を披露する栄誉が与えられることから、「さすがにロイヤルファミリーの前で裸芸はねぇ〜」ということで優勝を逃したのではと言われるほど、内容的には一番盛り上がった芸だったようです。

そして、どうやらこの大盛り上がりの一因としては、日本人の英語力の拙さが逆に功を奏したということのよう‥

彼がポーズを決めた時の決め台詞「安心してくだい。履いていますよ。」を、彼は英語で「Don’t worry, I’m wearing!」と表現。
ところが実際にはwear(着る)は他動詞なので、その後に目的語が必要です。
そこで、彼が「Don’t worry, I’m wearing!」というたびに、目的語を補う形で、観客席から「Pants(パンツ)!」という掛け声が掛かるようになり、これが絶妙な掛け合いとなって会場の一体感が生まれ、ついには場内大喝采。
彼の「I‘m wearing…」が「私は何を履いている?」という観客席への問いかけのようになって、観客達が一斉に「Pant!(パンツだよ!)」と答えるという思わぬ効果が生まれたというわけです。

彼が流暢な英語でやっていたら、むしろどっ白けだったかもしれませんね!
やあ、面白いもんです!
できれば彼の芸風が果たしてロイヤルファミリーに受け入れられたかどうか、ぜひ確かめたかったですね!
惜しい結果でした!

ということで、他動詞には目的語が必要です!