いい言葉を贈りましょう「花が咲かないなら根っこを伸ばせ」
おはようございます。
2018年7月の人間の生き方に関する配信記事です。
人間、肉体的な成長というのはどう考えても20代で一旦完成します。
もっと早くピークを迎える部分もあります。
そう、体操とか水泳とかフィギュアスケートとか、それも女子競技に関してはかなり早い段階で「才能」による「ピーク」がきてしまう、残酷な競技です。
しかしながら、最近世界のプロスポーツ界においては、例えば肉体的負荷が極めて強いサッカーといった競技においても、40歳を迎えて現役続行、というより日々進化を続けるという選手も増えてきました。
人間、肉体的な衰えより、精神的なモチベーションの方がはるかに大事です。
成果が出ない、認められない時は我慢の時、根っこを伸ばして強くなれ、と念じてプロサッカー選手を続けている中村俊輔、中村憲剛の両選手のような選手がお手本としています。
このような選手に共通しているのは、サッカーならサッカー、野球なら野球というスポーツを純粋に楽しみ、そして日々向上しようとする向上心に溢れているところです。
もちろん、体力的にきつくなってきている、有り体にいえば衰えているところはあります。
しかし、練習メニューでも、一旦軽めの負荷で全体練習を終えても、追加の負荷は課外的に自らに課して、エアロバイクでもランニングでも、できなければウォーキングに切り替えてでもきっちりとこなす、そうした老獪さと時間の使い方を彼らベテランは持ち合わせています。
トップリーグの監督や、時には日本代表の監督ですら、こうした彼らの姿勢に感銘し、彼らを合宿に呼んだり、また実際の本番に出場させて、違いを出そうとします。
サッカーが、走るのが基本であるという競技である以上、どのようなトップ選手でもコンディション維持を行うことが本当に大切です。
いくら世界的名手であっても、十分な準備が整わないと、たとえ日本のJリーグの2部であっても、その力を発揮するのは難しい、そのような時代になってきているのです。
ここで過去幾度か紹介した、野球のイチロー選手や上原選手も、練習前のストレッチやウォーミングアップ、練習後のクールダウン、そして体のケアや睡眠、そして食事にも時間をこだわりを費やして日々、いや一時間一時間を濃く生きています。
他のプロのサッカーの試合を見るのも、その視点を複層的に養うためです。
睡眠、食事、準備に考え方、戦術戦略、他のチームメイトとの関係の作り方からなんでも、一つひとつの選択、動きに、深い洞察に基づいた理由があるというわけです。
こうして、40歳を超えて年齢や身体的な衰えを受け入れつつも、それ以上に「成長」の種を探そうとしているという、一切の妥協を排した姿勢に、他は感銘を受けるのです。
これこそ、
「花が咲かないときは、根を伸ばせ」
という言葉そのままの態度ではないでしょうか。
どうしても伸びられない時期があります。
その時は、目に見えなくても良い、根っこを必死に伸ばすのです。
毎日人は歳を取って行きます。
そこに耐えて、そして不都合や不具合も納得して、ある程度折り合って、そして根っこを伸ばす。
そうすれば、いつかたとえ小さくても花が咲きます。
そして、こうしたことは、別にプロスポーツ選手に限ったことではないのではないと思うのです。
1年1年が勝負、いや、1日1日が自らの勝負です。
根っこのようにどっしりと、構えてはいるのですがなかなか動き出せない筆者からは以上です。
(平成30年7月24日 火曜日)