2019年12月27日
おはようございます。
2017年2月の記事です。
2008年にいわゆるリーマン・ショックが起こった時、よく100年に一度の危機という言葉が言われました。
高度に統制されていた金融理論を超えたカオスな状況に陥ったことを言っているのでありましょうし、それはそれとして正しい面もあろうかと思います。
しかし100年に一度のインパクトというのは少し大げさなのではないでしょうか。
日本で100年前といえば、日露間で国が生きるか死ぬかの戦争をしていたわけで、旅順要塞では双方数万人にも及ぶ死傷者を出す凄惨な状況でした。
日本は国家予算の10年分を戦費として使い切るという状況です。
大国ロシアもこの戦争が原因でツァーリズム打倒の革命が起こっていきます。
国家の存亡がかかっている状況と確かに大きな出来事ですが世界中で相場暴落の引き金となった大手金融機関の破綻があったこととを同一視する人は少ないと思います。
そもそも金融市場というものが20世紀の人間が作り上げた代物で、そこに起こった一事象をもって100年に一度のとは少々おこがましいのではな
いでしょうか。
金融の世界で、いくら暴落が起きようがそれだけで人が死ぬわけではありません。
カネはあくまでヒトの幸せのために使うものと心得て、大局観をもって相場に向かいたいものです。
そんな私も日々高止まりした株式や債券市場に対する暴落相場の到来に怯え、暴落したらしたで買いを出せない小心者です。
そんな金融相場で一喜一憂しております素人の筆者からは以上です。
(平成29年2月3日 金曜日)