おはようございます。
この歳にしてずっと中二病の筆者(@shinya_ueda)です。
さて日本においては中学校までは義務教育です。
したがって、義務教育期間である中学校の期間における監督官庁の文部科学省の権限と責任は非常に大きいものがあります。
この中で、2017年に入り、戦後連綿と続く中学校の部活動のあり方について、休養日を適切に設定するよう求める異例の通知を、全国の教育委員会を通じて出した模様です。
確かに、強豪校の有名スポーツの部活動にもなりますと、朝練放課後練、そして学校休校日には早朝からの一日練習と、部活動顧問の熱心さによってはそれこそ365日部活漬けな日々を過ごしてきた元中学生の皆さんもいらっしゃることと思います。
そうでないと、いわゆるクラブチームに所属する連中には試合に勝てないし、面白くないし、中学生は心身ともにどんな人間でもものすごく技量が上がって上手くなる年齢であるので、ついつい指導に熱がこもってしまうこともわかります。
しかし、厳しい練習と背中合わせなのが、選手の故障のリスクです。
物理的に故障することもつらいですが、心の方が折れてしまうことの方が非常に厄介です。
まだ、たかだか15歳以下の若い者に対して、彼らの人生を決める勝負事が部活動レベルで起こることはめったにありません。
負けても何も失わない、しかし負けることも含めて重要な経験である、ということを教えるのが部活動の本来の姿だと思います。
もちろん、高校に進んで、例えば高校野球で甲子園出場を狙って日々合宿して練習に明け暮れる、というのは、義務教育ではありませんし最終的には進学する本人及び保護者の決断ですからその点では問題ありません。
しかしながら、義務教育である中学校までにおいて、過度な勝利至上主義による選手の酷使は元に慎まなければならないのです。
この点、先の文部科学省の「通達」は、あくまでの現場教師の負担軽減をその主な趣旨として発せられているような気がしてなりません。
本来ならば、指導を受ける中学生たちの心身の十分な休養を目的とすべきです。
これだと、うがった見方をするならば、例えば複数顧問制を敷いている部活動の場合、ローテーションで指導する側の教員が休養すれば、部活動自体は全く問題なく毎日続けてよろしい、という間違ったメッセージにすらとらえかねられません。
小中高校大学と、才能ないため様々なスポーツ部活動を転々としました筆者からは以上です。
(平成29年1月10日 火曜日)