野選(野手選択)という少し専門的な野球用語のお話をわかりやすくしてみます
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野球のドーム |
おはようございます。
2015年10月の野球に関する配信記事です。
ちょっと細かいですが詳しい人にはヒットする野球の話です。
時々「野選」というプレーが出現することがあります。これは、正式には「野手選択」といいまして、英語ではフィールダースチョイスと公認野球規則に書いてあります。
スポーツは頭でやるものでありまして、走者がいる場合には、野手は打者をアウトにする代わりに、前を走る走者をアウトにするか、もしくはその走者が進塁することを防ぐ行為をすることがあります。
これが野手選択で、たとえば1アウト1塁の時に打者が三塁手にゴロを打った場合、三塁手が2塁への走者のフォースアウトを狙って二塁に送球したもののセーフになってしまった場合、打者には三塁野選が記録されることになります。
因みにこの場合の三塁手が仮に1塁に投げていた場合、打者がアウトである可能性が高い場合は野選ですが、仮に(捕球位置が奥まっていたりして)それでもセーフになっていたであろう場合は内野安打が記録されます。
もちろん三塁手がエラーした場合はエラーが記録されます。
このように、野球というホームを踏ませて得点を与えないというゲームの本質上、野手は打者走者をアウトにすることを第一に考えますが、それよりも上位の概念として、前の走者にホームを踏ませないことが大切とされるのです。
もちろん早い回の場合は、1点や2点くれてやってもアウトを取ることを優先し、反撃のリズムを作ることも大切なのですが、何よりも大切なことは点をやらないことなのです。
具体例をもう一つ挙げますと、僅差で試合は終盤、1アウト3塁の場面で、打者が内野ゴロを打った場合、捕球した内野手が一塁に送球している間に3塁走者が本塁突入してしまうことを防ぐため、取った内野手は飛び出した3塁走者を本塁側から三塁に追い込む、もしくは本塁に送球することがあります。
これも、野手選択となり、打者は1塁に生きることになりますが、それはそれでよいと評価されます。
フォアボールで歩かせたのと一緒という評価です。
内野は前進守備を敷いて、三塁走者の本塁突入を防ぐのが一番大切とされる場面なのです。
今日は野選のお話でした。
守備はザル、打撃は水物で信頼できない筆者からは以上です。
(平成27年10月17日 土曜日)