2020年2月5日
おはようございます。
2013年12月の記事です。
グローバル企業とは国境を超えて成長それ自体を目的にして貪欲に行動する存在と言えます。
資本主義社会において、国家が作った市場ルールを飛び越え、利益と成長ある場所を目指して世界中に拠点と販路を広げていきます。
しかし地球は有限です。
このグローバル企業というものの取扱いについて、地球政府を未だ持ち得ない人類の手には若干余る存在になって来つつあるような気がしてなりません。
中国の伝承に「トン(けものへんに貪と書く)」という怪物がおりまして、これは獰猛で欲深く、何でも食べなければ気が済まない巨大な怪物です。
何でも食べて、山も太陽も天地も食べ尽くし、果ては自分自身も食べてしまい無を残すと言います。
バベルの塔も、天に届く塔を建てようとして崩れてしまったという旧約聖書の神話にありますが、同じように行き着くところまで行ってしまうことの怖さを説いたものと言えそうです。
企業という法人格が細胞分裂して個人を構成するのではなく、一人ひとり主体的な意思と行動を担う人間が集まって企業を構成するものである以上、どちらが主従であるかは自明です。
人間は企業がなくても生きて行けますが、人間なくして企業はありえないと思います。
写真はバベルの塔ではありませんので念のため。
組織の歯車になっております筆者からは以上です。
(平成25年12月10日)