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たくさんの会社があります |
おはようございます。
2013年11月の会社に関する配信記事です。
組織は戦略に従う、などと言います。
そして戦略を立てるのは、人になります。
投資する企業を選ぶときの筆者の考え方です。
会社の戦略が明確で、将来性があることはとても大切なのですが、それは得てして今時点での評価であり、現時点での評価が近い将来全く間違ったものであると証明されることも多々あります。
ですので会社としての将来性を考え方の軸にしつつも、もう一つ評価軸が欲しいところです。
筆者は会社の代表者、すなわちCEOでも社長でも代表でも社主でもオーナーでも創業者でも所長でも何でもよいですが、その「会社そのもの」のほうが代表者よりも目立っている企業に投資したいと考えています。
理由は簡単で、生身の人間であるCEOは「今は冴えていても」いずれ脳も行動力も旬を過ぎていくということです。
会社の寿命の方が長いのです。
したがって連綿とCEO職はバトンタッチされていかなければなりません。
そうすると個々の社長としての個体が目立ちすぎるのは却って会社の存続と発展には阻害要因になることもあるのではないかと思っているのです。
矛盾するようなのですが、会社より社長のほうが目立っている会社は今一つの評価だと思っています。
もちろん双方とも有名であることに越したことはないのですが、できれば会社>経営者であってほしいのです。
もちろん会社がグローバル企業であれば、そのCEOが全く知られていない人であることは稀なのですが、会社よりも社長個人の目立とうとする性向が見えてくると、会社の業績発表なのか社長個人のパフォーマンスなのかわからなくなるような記者会見や商品発表会になってきます。
フランスと日本に展開する自動車大手や、少し前までの日本の研究開発型家電メーカーなど、検討するのによい事例はたくさんあると思います。
逆に、中途半端にしかくっつかないけれど、剥がしてもまたくっつけられるメモ帳を開発したMMM(スリーエム)という会社などは、未だに誰が社長をやっているのは筆者は全くわかりませんが、この会社は何か面白くて生活に必須なものを生み出し続ける企業として、数十年後も立派に存続しているような気がします。
そんな企業経営からの現場からお伝えしました。
長く続く企業は目立たない、と考えている目立たない筆者からは以上です。
(2013年11月21日)