2013年には日本国内での水上太陽光発電が実現していたという話です
おはようございます。
2013年8月の記事です。
全国自治体の熱い視線を受けている日本初の「水上メガソーラー施設」が埼玉県桶川市にあります。
通常、太陽光パネルは地上に設置しますが、なんとここでは調整池の水面に浮かんでおります。
風速40メートルにも耐えるフロート設計で、さらに水の上に浮かんでいることからパネルの温度上昇を抑えられ、発電効率も良いそうです。
また、地上に設置した場合の除草コストもかかりません。
日本初の水上式メガソーラーは、その名も「ソーラーオンザウォーター桶川」。
桶川は筆者の知り合いも議員をされていたりといった縁がありまして、なかなか進取に富んでいるようです。
東京都心から50キロメートル圏内にある埼玉県の桶川市内で2013年7月19日に完成して、発電共用を開始しました。
発電能力は1.18MW(メガワット)で、一般家庭で約400世帯分の電力使用量に相当するとのことです。太陽光パネルは水面に浮く形で設置しており、桶川市によると、風速40メートル、水位差9メートルの変動にも対応できるとのことです。
一般に太陽光パネルは温度が上昇すると発電量が減少してしまうため、実は真夏は日照は最大近いですが発電効率は下がってしまいます。
水上は地上に比べて温度が上がらないため、発電量が10%ほど増えることが見込まれるとのことです。
水上式のメガソーラーは、地権者(調整池なので地面ではありませんが)である桶川市から調整池水上の使用権を有償で(例えば20年)取得して、発電事業を推進します。
桶川市環境課によると、1平方メートル当たり150円という行政財産の使用料の他にも、発電設備に対する固定資産税も得られ、更に調整池の維持管理をメガソーラーの事業者の義務としたため、市にとっては大変コストメリットもある「おいしい」案件だとのことです。
狭いニッポン、いろいろな工夫でまだまだよい方向での発展余地がありそうです。
海上に太陽光パネルを設置できる日も近いのではないかと思いました。
こちらからは以上です。
(平成25年8月28日)


