おはようございます。
2019年1月の日本プロ野球界から北米メジャーリーグへのポスティング制度を利用した選手の移籍に関する配信記事です。
今回、ポスティングシステムを利用し、西武からマリナーズへ移籍したのは、菊池雄星投手(27歳)です。
菊池雄星選手は、高校時代は岩手県花巻東高校の主戦左腕投手として、球速150キロを超えるファストボールと鋭く曲がる球速135キロの高速スライダーで、ほとんどの高校生には打てない素晴らしい球を投げ、一躍甲子園のスターに躍り出ました。
2019年現在、福岡ソフトバンクホークスでショートのレギュラーを張っている大分県明豊高校の今宮健太選手とは同級生で、甲子園の対戦成績もありますが、彼をして、内角に来る速球と完全にわかっていても速すぎて打てなかった、と言わしめたキレのある速球が菊池雄星選手の武器です。
さて、そんな菊池雄星選手ですが、マリナーズの入団会見で一番聴衆を驚かせたこと、それは彼の左腕ではなく菊池雄星選手がその会見のほとんどを英語で通した、ということです。
菊池雄星選手の入団会見は、シアトル・マリナーズの本拠地T-モバイルパークで現地時間2019年1月3日に行われたわけですが、契約内容や背番号18、菊地選手の選手としての特徴自体より、菊地選手が流暢な英語で、
「菊池雄星です。今日は特別な日になりました。15歳からの夢がかないました。西武ライオンズ、マリナーズに感謝します。新たな旅が始まります」
とあいさつしたところから、聞く方は驚きっぱなしでした。
英語の質問を通訳が日本語に訳し、菊池選手は英語で答える、という新しいスタイルでした。
一通り野球に関する質疑が終わり、最後になぜ英語で質疑をしたかについての質問に対しては、
「聞きづらくてすいません。最高峰の舞台でプレーするにあたって、文化や環境、考え方の違いを踏まえて、いつか最高峰の選手たちと英語で話せるようになれれば良いと考え、少しずつ勉強してきました」
と明かしたのです。
地元紙の「シアトル・タイムズ」は、早速「66歳の(敏腕)代理人スコット・ボラスでさえ感銘を受けた」とする記事を掲載し、会見に同席していたジェリー・ディポトGMのコメントとして、
「会見の対応の仕方に魅了された。我々は非常に知的で品性のある選手だということは分かっていた。しかし実際は、彼はそこに座り英語でやり遂げた。驚くべきことだと思う。彼は英語に取り組んでいた。素晴らしかった」
と報じました。
早速、シアトルのファンとメディアと監督、チームに最高のこれ以上ない挨拶代わりで入団した菊池雄星選手、スポーツには品性と教養も必要である、ということを雄弁に物語る最高の入団会見は、彼のこれまでのメジャーでプレイしたいという強い意思と実行力の賜物でありましょう。
自分もそろそろ本気出さないといけないなと感じたそこのあなた、筆者も全く同様ですので一緒に頑張りましょう。
こちらからは以上です。
(2019年1月3日 木曜日)
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