ネット通販に家電量販店が押されている状況は続くと思われる話です
おはようございます。
2016年12月の記事です。
かつて消費者市場を席巻した2013年時点の家電量販店最大手が今度は売上減に見舞われ収益確保に苦心しているようです。
確かにかつて地上デジタルテレビの販売増とエコポイントによる高性能家電への買い替え需要でかなり売上げを伸ばした家電量販店業界ですが、2年以上たってもその反動から抜け出せていません。
むしろこれは単に反動が長引いているということではなく、消費者行動が変化しているという大きな流れなのかもしれません。
そもそも、「買い物くらい身体動かせ」と言っていたのも昔の話、現代消費者は忙しいのです。
いくら大きな店構えで商品を取り揃えてみても、買って持って帰ることが面倒(というか時間がない)という人は少なくありません。
いわんや店で値段の交渉なんてばかばかしいと感じてしまいます。
店に行く時間、店員と交渉する時間こそ大きな「ロス」なのです。
それは本来の買い物の楽しさにつながることだとしてもです。
ネットが安いから買うのではなく、ネット通販と実店舗が同価格なら断然ネットで買った方がいいという「合理的な」判断です。
これからの家電量販店はネットとは張り合わず、中高年をターゲットに設置や設定サービス、そして次の商品の御用聞きといったアフターケアとリレーションシップ強化を徹底し信頼を得ることが重要であろうと考えます。
かつてかの家電量販店トップの買収攻勢に対し、こうしたサービス戦略を前面に打ち出して戦ったかつての業界の盟主でもあった地方家電量販店がいました。
結果、別のグループの傘下入りしましたが、値段よりも信頼という価値感をどうやってメーカーではない小売業者として生み出していくかがこれからの勝負の鍵だと思います。
やはりモノは人から買いなさいとおばあちゃんに教えられて育った筆者からは以上です。
(平成28年12月29日 木曜日)
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