2014年12月の新しい国会のことはじめについて徒然なるままに書きます
おはようございます。
2014年12月の記事です。
衆議院が解散され、総選挙が行われ、新しく国会議員となる資格者が決まりました。
参議院は引き続き存続していますが、新しい国会議員(衆議院議員)を迎え、彼らが集まって衆議院を開き、両議院そろって国会となるわけですが、国会が実際にどのように始まるのか、その実際の運営について、名づけて国会ことはじめとして少し掘り下げて述べようと思います。
最初に新しい衆議院議員が衆議院に登壇しますが、まず第一声として一人だけ前の解散から残っている事務総長が、議長代理として議長選挙を行うことから始まります。
事務総長とは、衆参両議院にそれぞれ1名だけ任命される特別職の国家公務員であり、待遇は副大臣と同格の行政職員です。
議員ではないですが、それゆえ解散の効力は及ばず議場の最初の声掛けを行わないといけないという特別な役割を担って、解散後、文字通り「誰もいなくなった」衆議院を一人守るわけです。
四十七士の討ち入りの後、一人討ち入りの事実を縁者に知らせに走った四十七番目の男「寺坂吉右衛門信行(きちえもんのぶゆき)」を彷彿とさせます。
ただ一人足軽という(低い)身分で、討ち入りに参加した人物であり、切腹せずに生きて役目を果たしたという人です。
細かい脱線で申し訳ありません。
さて事務総長が議長代行者として議長選挙を行い、議長と副議長がめでたく決まり、そうして内閣総理大臣の指名という、国会の最初の議案が審議されるというわけです。
となると、国会両議院の議長こそが最高権力者ではないのかという疑問が湧きます。
その通り、確かに権威としては、国権の最高機関たる国会を構成する二院の長はそれぞれ衆議院議長、参議院議長です。
しかし、実際の国務を遂行できる広範で強大な権限を有するのはやはり内閣総理大臣の地位なのであります。
権威で言いますと、そもそも選挙ですら選ばれず、はるかに高い権威を持つ天皇という地位があります。
このあたりが、権威権力何でも大統領!とはならない歴史を積み重ねてきたわが国のややこしいところでもあり、奥深いところでもあります。
誰が日本で一番偉いのですか、と子供のときに聞いたことがありますが、そりゃあお母さんが一番偉いさと答えた偉い両親を持つ筆者からは以上です。
(平成26年12月20日 土曜日)
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