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審判が主役です |
おはようございます。
2014年4月の野球に関するビルメン王提供のブログ配信記事です。
春の高校野球も終了し、プロ野球ペナントレースもいよいよ始まりました。
海の向こうのメジャーリーグでも各選手たちは早速活躍しています。
さて本日は、野球のルールにおける究極の疑問である「同時はアウトかセーフか」に迫ってみたいと思います。
ここで同時、とは例えばバッターが三塁ゴロを放ち、一塁ベースを駆け抜ける際にベースを踏んだタイミングと、同じくベースを踏んだ一塁手のグラブに、当該ゴロを捕球した三塁手からのスローインで球が収まった瞬間が完全に一致した場合、この走者はアウトなのかセーフなのかという命題です。
野球に詳しくない方でも一度は疑問に思われた方も多いと思います。
早速解答の時間です。
公認野球規則には、アウトに関し明記されています。フォースアウトの場合(打者が一塁に向かう場合も含む)、走者をアウトにするためには、走者が所定の塁に触るより前に野手が触球しなければいけません。ここで、「より前に」という言葉が重要になります。
なお、走者が「セーフ」になることに関して、公認野球規則にはあまり具体的な記載がありません。いわば、アウトでなければセーフであり、セーフであるというのは走者が生きているという状態を指すので定義がしにくいのです。
いわば、セーフはアウトではないという差分概念ですので、独自の定義がしにくいのです。
また、審判はアウトの場合には宣告(コール)する義務がありますが、セーフをことさらに宣告する必要ありません。
つまり、明らかにセーフである場合、セーフのジェスチャーをしないことが普通です。
もちろん微妙な判定の場合は、アウトではない=セーフということを示すためにしっかりとセーフのジェスチャーをしないといけませんが。
さていよいよ結論です。
厳密に完璧に同時の場合は、「走者が所定の塁に触る前に触球していない」ため、アウトを宣告することはできません。
すなわち、セーフとなります。
同時はセーフなのです。
よく考えれば、同時がアウトならば、塁上にいる走者にタッチするだけでアウトにすることができてしまうことになり変です。
アウト、セーフ、よよいのよい[野球拳]の方がどちらかと言えば好きな筆者からは以上です。
(平成26年4月7日 最終更新:平成28年4月7日 木曜日)
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