スマートフォンのプラットフォーマーが支配する世界に一石を投じたい話です
おはようございます。
2018年7月のスマートフォンのプラットフォーマーが支配する世界に一石を投じたいという配信記事です。
まず、2018年7月現在、この地球上の全世界にスマートフォンというものが何台あるか、大体の数字をご存知でしょうか。
日本の総務省の資料では、「2017年に入り、全世界での利用台数は40億に達していると推計されている。」との引用がありますので、現時点では軽く50億台超のスマホが世界中にばらまかれており、日々無料WifiやGPSの仕組みによってインターネットを通じてクラウド通信を行なっているということになります。
日本において、iPhoneシリーズが発売された2007年から、はや10年の月日が流れましたが、それまで、日本も大きなポジションを持っていた「ガラケー」市場は一気に塗り替えられ、もはや人類一人に一台というペースで爆発的な普及に至ったスマホ市場、自動車という人類未曾有の大発明に並んだ、いやむしろ超えたと言って良いかもしれません。
実際、いい加減おっさんの歳であるところの筆者ですら、新車を買うよりスマホを買い換えた時のサクサク感のほうが、楽しみでしょうがなかったりします。
しかし、こうしたスマホがここまで広く使われるようになった根本の原因は、これが持つ携帯電話という機能ではなく、独自のプラットフォーム、そうです、iPhone端末のAppStoreと、Android端末のGooglePlayという二大プラットフォームの存在抜きでは語れません。
このプラットフォームの恩恵を受け、世界中の開発者たちは、スマホアプリを制作すれば、たとえ個人レベルの制作物であっても一気にグローバルに、数十億端末に配信可能な神器となったのです。
ただし、うがった見方をしますれば、こうしたプラットフォームシステムは、その胴元であるアップルやグーグルが、最初にその利得を利用料として数割取っていく、というビジネスでもあり、加えて彼らプラットフォーマー自体を脅かすような仕組みのものは、どう見たって採用されない、乗っけられない、という面もあるのです。
すなわち、スマホパブリッシャーは、事実上、この2つのプラットフォーマーもしくはその一方が提供している彼らのルール上でしか、動くことができないということであり、その儲けの多くを、優先的に、これらプラットフォーマーに差し出して自らの活躍の場を与えてもらっているということにもなるわけです。
さて、それが本当のイノベーションかというと、疑問に感じる向きから、逆に特定のプラットフォームに依存しないで、どのインターネットブラウザでも問題なく動作する、分散型アプリケーションというべき仕組みが出てきています。
これは、「Dapps(ダップス)」と呼ばれ始めており、それはDecentralized Applicationsの略で分散型アプリケーションという意味になります。
中央で監視しない、ということは、胴元のプラットフォーマーが存在しない、みんなで「承認」しあって管理するというブロックチェーンの仕組みでゲームでも仮想通貨(ポイント)でも運営しようという試みです。
しかしながら、「中央制御」が存在しないということは、かなり処理速度が遅くなってしまうことも意味します。
だって、専属の管理人がいないマンションで、日繰りで住居人同士で順番に管理人をやる、といったことに等しいからです。
しかしながら、中央の胴元の専門性をあえて排除することで、一気に知的財産のオープンソース化が進み、爆発的な進化を遂げる可能性も多いにあるわけです。
今後、世界がどのように進むのか楽しみで仕方がありません。
ブロックチェーンといいますと、仮想通貨くらいしか知りませんが、今年の1月(2018年1月)に起こった、コインチェックの仮想通貨XEMのハッカー盗難事件の被害者26万人のうちの一人であったことは公然の秘密であります筆者からの簡単コメントは以上です。
(平成30年7月27日 金曜日)