(2017/11/30)失敗したときにどう振る舞うかでその後の成長や到達点が決まっていくという話です
おはようございます。
2017年11月の記事です。
さて、世の中で最もエキサイティングなものの一つに、起業というものがあるかと思います。
そして、起業とは今の時代、一部の起業家だけに当てはまるものではなくて、どんな組織や会社に属していようとも、起業家のように企業で働くことはできまして、そして企業や組織の側も、全ての仕事を全ての従業員にお膳立てしてあげられるわけではないことにとっくに気づいているのではないかと思います。
そして、働き方改革というような名のもと、従業員にこれまで以上に自律して、自ら動いて仕事を取ってきてもらいたいと感じているのではないかと思います。
仕事を能動的に取ってくる以上に、今ある必要な作業を少ない人数やコストや組織レイヤーで回していけることになれば、その分人が浮きますので、そのレイバーコストを新しい事業や既存事業の隙間にあって今までは手をつけられなかったところに踏み込む事もできようというものです。
そんな中で、起業家だろうが組織内の起業人的な人であろうが(今後ひっくるめて起業家と記載しますがそういう意味です)、成長スピードが著しく、見ていて気持ちがいい方々がどのように振舞っているかに興味がありまして、それを端的に申せば、「心構え」にあるのではないかと思いました。
どの起業家も、目標設定が明確で、気合いも入っています。
しかしながら、その目標に向かう手段としての試行錯誤を行う際の心構えとして、非常に安定した心持ちをしているのです。
言い換えると、ブレない心構え、といいますか、むしろ淡々としていると言っていいかもしれません。
街で声をかけた相手が振り返ってくれなくても、全く傷つく事なく次に行けるそういう図太い神経の持ち主。
自分自身の強みと弱みをよく理解していて、そして決めるまでには熟慮するけれども、一度やることを決めて、やる回数や期間も同時に決めたら、それをやりきるまで実行段階であれこれ考えない、といったマインドセットができるわけです。
100回声かけるまでは声かけをやめない。
100回お見合いするまで途中で諦めない。
100社受けてみるまでどれだけお祈りメールを受け取ってもとにかく100社受けきる。
といった物事をプラクティカルに実行できる、そうした淡々とした胆力が備わっている場合が極めて高いと思うわけです。
そのやる事自体が好きであることも重要だとは思いますが、どんなに好きなものやことでも、それゆえにどこかで飽きてしまうことはあるもので、例えば筆者もカレーやラーメンは大好きですが、流石に3日3食連続カレーだったらちょっと辛い、と思うようなものなのかもしれません。
それならば、嫌いな野菜を毎食少しづつでも食べる、という方がむしろ長続きするみたいな、そのような感覚です。
そして、全ての身の回りで起こる事象を、自分自身の成長の機会と捉えるように考え方が向いているということです。
なのでいちいち結果が成功だろうが失敗だろうが、どちらでも自分自身の成功の機会だと捉えることができる心構えの人は浮き足立ちません。
色々試して別の視点の意見を取り入れたり指摘に耳を傾けたりすることもでき、自らの問題点を洗い出して、結果まわり全ての環境を常に自らの成長に繋げることができる、ように周りから見える高い意識があります。
成功と失敗の考え方にも、ちょっと違ったものがあります。
成長する起業家は、成功をプロセスと捉えています。
目標に向かって具体的に進んでいる状態それ自体が成功なので、失敗というものは修正すべき課題が現れたくらいにしか考えません。
そうして、失敗は成功の母である、ということをわかっていて、失敗しようがそれはうまくいかない方法であったことがわかっただけであると気にもしません。
大切なのは、死に至らない失敗のやり方、失敗したときの受け身の方法を知っておくことです。
失敗を経験した時こそさらによく考え、同じ失敗を繰り返さないように素早く修正して見直すことができます。
その一方で、筆者のように成長率が低い者は、失敗した時点でまずモチベーションが非常に低下し、その問題点に向き合うことできず、問題を避け、忘れて、無視しようとします。
そして評判を落とします。
さらに面白いことに、成功した場合の振る舞いも違うのです。
筆者のような成長率の低い者は、たまに成功したときは目の前の成果をことさらに言い立てます。
要するにSNS的に「盛る」わけです。
しかし、爆速で成長している起業家は、そのような目の前の結果はおいておき、その成功がどういった組織の施策や具体的な取り組みによって導き出されたのかという検証にこだわります。
そうした方が同様の成功の再現可能性が増すからです。
成功する心構えや具体的施策の方に、意識が向かっているのです。
そういう意味で非常に前向きです。
筆者のような振り返ってばかりの人生はつまらない、ということです。
さて筆者も振り返って平成も29年までやってきましたので、新しい年に向かってはとりあえず延ばし延ばしにしている自身の成長を軸に日々捉えていきたいと思いました。
目線だけは高く持っておきなさいと指導担当に教えてもらったその言葉を今更噛み締めております筆者からは以上です。
(平成29年11月30日 木曜日)