(2017/03/27)ライトマニアの筆者がようやく観た「君の名は。」を偉そうに論じます

おはようございます。

2017年3月のハワイに関する配信記事です。

時差ぼけの筆者です。

突然ですが、ハワイに行くことになりました。

筆者としては釜山ソウル(いずれも韓国)台北(台湾)シンガポール(シンガポール)クアラルンプール(マレーシア)に続く、海外5都市4国の渡航経験しかなかったわけですが、ようやく資本主義の総本山として名高いアメリカに足を踏み入れたということになります。

しかしながら、米国本土というわけではなくホノルル(アメリカハワイ州)でありますので、まだまだかつて日本人(私の祖父母の世代ですね)が真珠湾攻撃をかけたその島ということで、これまで日本人がその足跡を記している場所であるという原則にはまだ沿っている感じです。

このハワイ渡航を機に、もうそろそろ、自分の人生でもヨーロッパとか南北アメリカとか、アフリカとかオーストラリアとか、そのあたりにもいけそうな気がして来ました。

さて舞い上がっていますが本格的な時差を感じる旅行は初めての筆者です。

8時間飛行機に乗って2食機内食を本格的に食べるといった経験ももちろんありません。

そんな、海外渡航初心者である筆者が乗った飛行機で真っ先にはまったのが、映画の充実ぶりです。

これは、ほぼ新作や名作が目白押しなのです。

筆者の乗ったのは、福岡ホノルル直行というデルタ航空、アメリカ最古の航空会社でミシシッピ川のが有名な三角州(デルタ)から取ったという航空会社ですが、映画の充実度がかなりのものでびっくりしました。

ようやく、最初の表題に戻りますがラインナップにあった「君の名は。」(。をつけるのが正解)を見つけてしまい、単なる上映ではないビデオ視聴なので舐めるように繰り返して観た結果、いろいろと得るところがありましたので(ほとんどの方には無用かと思いますが)この場で共有させていただければと思います。

単に上演ではなく、ビデオ視聴ですので聞き逃したセリフは巻き戻して繰り返し聞くこともできますし、ストーリー上の伏線がどのように回収されるかも繰り返すことができました。

さらに、海外航空会社の配信作品ですから、日本語ではありませんがキャプション(字幕)も英語で付いて来ますのでこちらもより深い理解の一助になったわけです。

さてこの作品、海外向け飛行機の中では観れるのですが、実はこの映画はまだロングセラー上演中であるためDVDなどが出ていません。

そんなわけで、筆者としては、2016年のあのブームに乗り遅れてしまっていた感があったのですが、2017年3月に至りまして、ようやく名作としても名高い「君の名は。」を観る機会に恵まれたのです。

思わぬボーナスでした。


長すぎる前置きはこのくらいにしまして

君の名は。の英題はYour name.です。

実はそれも知らなかったくらいだったので、君の名前ということではWhat’s your name?じゃないのか、などと思ったのが第一印象です。

しかし、この映画は人物の印象を強く観客に与えるため、いろいろ工夫をしています。

その中で、最も筆者が感じたことを一つだけ説明します。

それは、同じ登場人物の微妙な年齢の違いを明確に書き分けている、ということなのです。

例えば、別のアニメの名作、例えばスタジオジブリの古典的名作「となりのトトロ」を例にあげて申し上げますと、主人公のサツキとメイ(いずれも五月という意味ですね)は確かに印象的ですが、この場合、サツキは小学校6年生(12歳)のときのサツキ、メイは4歳のメイだけが登場します。

それはこのお話が時空を飛ぶ話ではなく、せいぜい数ヶ月が普通に経過する中でのお話ですので、物語の中で年を取ったり若返ったりすることはないわけです。

また、別の映画でも例えば◯年後、として軽くその後のエピローグに添える、その時に出てくる主人公たちが少し大人びていますね、といった描写はあったと思うのですが、あくまでエピローグでありお話の本編にばっちり入ってくると言うことはなかったわけでございます。

しかしながら、この映画のお話は、かの筒井康隆氏の古典的名作「時をかける少女」から連綿と続くタイムトラベル少年少女もの、という王道を踏襲しております。

そして、その近い時の前後において、男の主人公:瀧も女のヒロイン:三葉も、物語の最初では両方高校二年生として登場するのですが、例えばそこから3年前の滝くんや、時空を飛んで行くなかで、大学受験を控えた瀧くん、また大学に進んで就職活動をしている瀧くん、などが登場していきます。

人物像に、年齢による輪切り効果が加わり、同じ人物の歴史を感じて感情移入しやすくなっているわけです。

ですので、主人公に関しては高2時点のヒロインと並んでいる時の背の高さから違っていて、それをきっと制作側は意識して書き分けています。

特に男の子は、中学生から急激に背が伸びて心持ちも大人になって行くというところをよく捉えていると思います。

おそらく、14歳の主人公、17歳の主人公、21歳の主人公、さらに大人の主人公やヒロインという具合に書き分けていて、それは物語の中で時がかなり流れて行くので、他の登場人物についても大人になっていくのが丁寧に書き分けられています。

高校時代の主人公達の憧れであったバイト先の大人の女性の先輩、も出て来ますが、この人が喫煙するシーンを見せて、ああこの人は17歳の高校生から見れば大人に見える20歳以上なのだな、と(言わずとも)説明させる、このような仕掛けが随所に散りばめられていると言えましょう。

同じ顔に、単に中学や高校の制服をつけたり、私服で大学生にしてみたりするわけではなく、きちんと顔や背格好や持つ雰囲気までその年齢に沿ったものにするというのは、思えば気の遠くなるような話で、相当の画力の統一と製作期間がなければできないものではないかと非常に感心したというわけです。

以上まったく本編に触れることもなく一気に書いてしまいましたが、そろそろ一睡もしないうちにハワイ着陸しそうなのでこのへんに致します。

アニメはそこまで詳しくない筆者からは以上です。

(平成29年3月27日 月曜日)

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